尿漏れと骨盤底筋の関係
第1部 尿漏れを改善する骨盤底筋エクササイズ(尿漏れの原因は骨盤底筋のゆるみ/尿漏れのタイプと症状の自己チェック/代謝機能も高める複式呼吸を身につける/骨盤底筋にしなやかな強さを取り戻す簡単体操/「いつでも」「どこでも」ながらエクササイズ/骨盤底筋エクササイズのおさらい)/第2部 骨盤底筋に負担をかけない腹筋と配筋をつける(腰に負担をかけないで腹筋をつける/身体の前後のバランス。背筋をつける)/第3部 尿漏れの予防・改善と「正しく歩く」ということ(若い世代の尿漏れと下半身の弱体化/足は第二の心臓。足のしくみと役割 ほか)/第4部 尿漏れの予防・改善と足裏反射療法(血行と神経の働きを活発にする足裏反射療法の目的/尿漏れに関する反射区と正しい揉み方 ほか)/足裏反射療法と尿漏れ症例報告(仕事のストレスと肥満で尿漏れに悩んでいた32歳独身OL/二人目の子供を産んでから尿漏れが起きるようになった冷えと便秘で悩んでいた41歳主婦 ほか)
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尿もれには、骨盤底の働きが大きく影響しています。
骨盤底とは、骨盤の内部で膀胱や尿道、子宮や直腸などの臓器が下がらないよう、ちょうどハンモックのように下から支えている強靭な膜のことです。
筋肉や線維組織で形成され、面積は約120〜150�u、空成代の女性で5〜9�pの厚みがあります。
この骨盤底を支えている筋肉群が骨盤底筋で、ここがゆるんでくると、尿もれを引き起こすのです。
最近の理論によれば、骨盤底は3つの主要な靭帯と、それを支点にして協調して動き、排尿や尿もれ防止をつかさどる3つの筋肉群から構成されているとされています。
これらの靭帯や筋肉群に傷やたるみのない状態のときは、腹圧がかかってもそれぞれの筋肉群がスムーズに協調して動き、尿道がしまるため尿もれは起こりません。
ところが、出産や女性ホルモンがゆるんでくると、靭帯を支点とした協調運動が効率よくできなくなってしまいます。
すると、腹圧がかかって骨盤底筋群が収縮しても尿道を圧迫する力が働かないため、尿道をしっかりと閉じることができなくなってしまいます。
また、同時に骨盤底筋肉群が収縮して尿道を折り曲げる効果もありますが、この効果も薄れます。
骨盤底筋は、妊娠や出産の影響を受ける
人間は2本足で立って歩くようになったことで、ほかの哺乳動物とは違い、骨盤底の筋肉と靭帯のみで、重力に反して内臓を支えなければならなくなりました。
とくに女性は、子どもを産むとき、その通り道の産道となる膣が骨盤底を通り抜けています。
妊娠中は、子宮の重みが骨盤底を圧迫し、分娩時は、赤ちゃんを出すために産道が伸びるので、骨盤底の筋肉と線維組織が引っ張られて損傷を受けやすくなるのです。
出産後しばらくすれば、自然に尿もれなどの症状は回復しますが、潜在的な損傷はわずかに残ります。
年齢を重ねるにつれ、骨盤底の筋肉群が再び萎縮したり弛緩したりすると支えが弱まり、膀胱や尿道が下がってきたり、腹圧に対して尿道をしめる筋肉の機能も低下し、その結果、尿もれが起きてくるのです。
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